11/8(土)入院(デイルームの主)
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ここは一体…!?
AM6:30
目が覚めると病院だった。あたりまえか。
こんなに途中一度も起きずに眠れたのは久しぶりだ。
謎な睡眠薬のせいらしい。何のクスリか、あとで聞いてみよう。
AM7:00
起床時間らしい。電気が付いた。
トイレに行く。
あ!
トイレの鍵をかけない人が多い。鍵のかけ方を知らないのだろうか?
こっちが困る。
洗面所には「謎の黒い粉」とか「茶色い水」が溜まっている。
見た感じ、吐いたものでも汚物でもなさそうだ。ひげそりのひげでもないし…
なんかの薬なのだろうか? 謎だ。
まったく検討がつかない。謎すぎる。あとで聞いてみよう…
あ!
氷の固まりを発見。謎だ(笑)。
AM7:10
なんとなくフラフラする。睡眠薬が効いてるのだろうか? これもあとで聞かなくては…
AM7:30
なんとなく病棟内をふらついてると、鍵の向こうに同じような作りで部屋がたくさんあるのを発見。
どうやらこっちの人たちは、比較的症状が軽い人たちの集まりのようだ。
いや、わからん。別に関係ないかも…
AM8:00
朝食の時間だが、食べる気力が無かったので畳の部屋でよこになって倒れてた。
しばらくすると、あるオジさんが近づいてきて何をするでもなく真似をして横になった。
「マネ男」と名付けた。
どうしようもないので無視し続けていたら、朝食の合図が鳴った。
「マネ男」は食堂に向かっていった。
どうやらボクは勝ったらしい。
捨てゼリフに「朝食ですよ」と言われた。ほっといてよ!
そのまま倒れていると看護士さんが探しに来た。本当にほっといてくれ(泣)。
薬を飲んだ。
粉の薬があるのでちょっとためらう。
「粉薬は中身がわからないようにわざとそうしている」と聞いたことがあったからだ。
まー でもなんとなく逆らえない。なんか錠剤の種類も増えてる(泣)。
AM9:30
母と面会。
洗剤・ハンガー・お菓子・お茶のパックをもらう。
なぜか母は泣いていました。アホか!
やはり世間では精神病院に対する差別や偏見があるのでしょう。
まー 仕方ないかな。 わりと普通のとこなのに…
と思っていたら…
どうやら事務の人に、一生出られないような事を言われてたらしい(笑)
そんなの信じるなよ!(笑)
AM10:00
診察。
薬の効果等を効いてみた。
副作用とかも説明してくれた。どうやらここは、いい病院のようだ。
一日3回(朝・昼・夕)服用。
・アナフラニール10mg×1錠
ボクが自殺に使った「トフラニール」とほとんど同じ。抗うつ剤。
・エナデール1mg×1錠
軽い安定剤。落ち込んでいるとき。
副作用
眠気・だるさ・口渇・手指のふるえ・肝機能・その他
睡眠前
・ロヒプノール10mg×1錠
ハルシオンと同系統の入眠剤、短〜中期間
・レボトミン5mg×1錠
軽い安定剤、眠気がでる。
あれ?
朝飲んだ謎の粉薬について聞いてみると…
どうやら他人の薬だったようだ。しかも胃腸薬…
先生「袋に印刷してある名前、確認した?」
てゆうか、ボク、口開けて飲まされたんですけど(泣)。
まーいーや。もう遅い。仕方なし。
AM10:30
買い物
お菓子・シャンプー・ウェットティッシュ・コーラ・セロハンテープ×2/計2115円
一緒に買いに来た「トメさん」は一ヶ月3000円までの買い物らしい。
ボクは一応2万円まで使える。なんとなく得した気分。
この病院では、普通の患者のおこずかいは月6000円(週1500円)までらしい。
AM11:00
起きてるとツライの(泣)。 死にたくなるっス。
寝た。
AM12:20
昼食なので起された。
すでに大半の人は食事が終わっている。
どうやらボクが団体行動が苦手なのは体質的なものらしい。
けんちんそば・桃饅頭・みかん
そばは半分食べた。みかんは部屋に持って帰って食べた。
歩き方に特長のある人が多い。
片足を前に出してまたそろえてまた片足前に出して…(つまり右足だけで歩く)
TVゲーム「ドンキーコング」のマリオのような歩き方だ。
「まりお君」と名付けた。
PM1:00
生きる気力がない。今日もいい天気だ。
眠る。
PM1:30
ボクのベッドの位置は、めちゃ日差しが強い。
この時間帯になると直射日光を浴びてしまう。
なんかカーテン閉めると怒られそうだし…
しかたないので昨日と同じようにデイルーム(畳の部屋)に移動することにする。
デイルームにはテーブルがあって、何か書いたりするのに最適なのだが、まだ誰も使っているのを見たことがない。
みんな字を書くのが嫌いなようだ。まーそれはいいとして…
今日からボクはここの主となることになった。てゆうかもう決めた。
……と、その前にお湯をもらいに「ナースステーション」に行く。
看護士「使い方わかるか?」
アホか! 誰でもわかるわ!(ちょっとムカつき)
PM2:00(デイルーム)
謎男「何書いてるの?」
ボク「日記です」
謎男「見せて」
ボク「あ… そ、それは…」
謎男「ちょっとだけでいいから」
結局見せられませんでした。
彼はすごすごと帰って行きました。
当たり前でしょ!
こんな日記見せられるか!(笑)
PM2:30(デイルーム)
また別の人がきた。
「いくつ?」
「xxです」
「結婚は?」
ほっといてくれ!
話しを聞くと、どうやら17年間入院しているらしい。
で、今37歳…
20歳から入院してるのか!?
うーん…
一見普通の人なんだけどなぁ… ( -_-)むー。
PM3:00(デイルーム)
また別の人がきた。
どうやらボクは「看護士」か「福祉の人」と間違われているようだ。
( -_-)むー。
よっぽど普段、字を書く人がいないらしい。
うーん…
今日から髭を伸ばすことに決めた。
PM3:20
金子さんという人と話しをした。頭(髪)が薄い。
30年間入院。57歳。なんとなくいつもゆれている。
PM3:30(デイルーム)
左手で文字を書く練習をしていると、昨日ウォークマンを注意してきた白髪のオジさんが近づいてきた。
うーむ。まだ聞き取り辛い。が… 彼はどうやら…
「左手使うとー。心臓が左にあるからー。心臓に負担かかるよー。わかった?」
と言っているらしい。
オジさんは上野という名前らしい。
上野さんの理論は、はたして合っているのか間違っているのか?
PM3:40
看護士さんと患者さん2人で何やら柔道の受け身の練習をしている。
いくら畳の部屋だからって…
平和だなぁ…
それにしても長期入院の人が多いのは確かだ。
なぜだろう?
わりとみんな普通の人なのに…
PM5:15
今度は速攻で食堂に行く。
しかし、もうすでに大勢の人が… 謎だ。
いったい何時に食事なんだぁ!!
PM5:30
てゆうか、また「モップ男」出現。
ごはん半分残す(涙)。
それにしても看護士(看護婦)さんに食事のとき、いつも監視されているのはあまり気分のいいものじゃない。
多分、薬をちゃんと飲んだかチェックをしているのだろう。薬物自殺防止の為か?
ボクはもうやりませんってば!(泣)。
PM6:30(デイルーム)
板垣総理。50代。7年間入院。
板垣総理の日記を見せてもらった。普通の人だ。
クスリをどのくらいもらってるか聞くと
朝7錠、昼5錠、夜8錠、飲んでいるらしい。
( -_-)うーむ。
この病院は最近出来たばかりなので、とても奇麗だ。
旧病院(ここは窓に鉄格子が付いてた…)から、みんなこっちに引っ越してきたようだ。
PM8:00
クスリをもらう。
ついでに保護室の中を見ることが出来た。
中にいる人もクスリの時間らしい。
頑丈な鉄の扉の中にはさらに「サーカスの、猛獣が入っているような檻」みたいなのが見えた。
ここにだけは入りたくないな。と思った。心から思った。
PM9:00
寝た。
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