11/13(木)入院(自殺をしない約束)
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「生」と「死」と「希望」と「自殺」
AM0:00
眠くなった。おやすみ♪
AM1:40〜
起きた。
ちきしょう!
いらいら…
〜AM4:00(部屋)
「サニーデイサービス」「山崎まさよし」「Chara」「UA」等を聞いて涙を流す。
最近は本当に、なに聞いても泣けてくる。
10秒あれば、すぐに涙を出せる。いや、意識しなくても(笑)。
頭がおかしくなってるとしか思えない。
感情移入… というか、なんか自分で感情を抑えられなくなる感じ。
へたすると、そのまま「うつ状態」に移行してるときがある。
かといって、何もしないでいると、いろんな事を考えてしまって…
これもまた「うつ状態」になってしまってるときがある。
もうダメかもしれない。
とゆうか「うつ病」じゃないのかもしれない。
「一日中寝ている人」とか「何も話せない人」を見た。
自殺すら出来なそうな程、生きてる感じがしない。魂が死んじゃってる感じ。
明らかにボクと症状が違う。
(もしかしたらその人たちは「うつ病」じゃなくて「破瓜型精神分裂病」なのかもしれないが…)
確かに「一日中眠っているとき」や「動けなくなるとき」がたまにあったけど…
もしかしたら早い時期に「精神科」に通ってなければ、自分もそうなってたのかもしれない。が…
いや… 本当に、ただ単に頭がおかしくなってるだけなのかも…
AM5:00
目が覚めた。
うーむ
AM7:30(部屋)
目が覚めた。
今日は珍しく外が雨だ。
村上さん
「雨降っても、この中(精神病院)は関係ねぇや!」
そりゃそーだ(笑)。
ちなみに村上さんもボクと同じ部屋です。
おじいちゃんみたいな人です。てゆうか、おじいちゃんです(笑)。
いい人。
村上さん
「少しくらい、雨降らないと! 空気が乾燥しちゃってねぇ。みんな風邪ひいちまうから雨振ったほうがいいやねぇ!」
村上さん
「半日でいいから、外に行って好きなことしたいなぁ…」
……。
AM7:50
しきりに「えっと!」「えっと…」と叫んでいるオヤジがいた…
この病院は田舎にあるので、比較的、年をとった人が多い。
20代の人は少ない。というか、多分いない。
あ、 3人くらいは、いるか…
2Fの「女性病棟」もおばさんばかりだ。多分。
「とくべつ変な人が多い病棟」にいるが、
なんていうか… 普通だ。
確かに真性の電波系らしき人が3、4人は、いるが…
一見普通に見える(てゆうか、話しをしても普通…)人が多い。
それでも退院は難しいらしい。
クスリが切れたり、何かの拍子で…
突然倒れたり、わけがわからなくなる可能性がある。…らしい。
入院してから、あまりトラブルを見ないが…
じつは週に2回くらいは、ケンカ等があったりしてるようだ。よくわからん!
( -_-)むー
そういえば、この前(11/10)の救急車で運ばれていった人も、先生に話しを聞くと、どうやらケンカだったようだ!
(;-_-)むむー
でも、話すと普通なんだよなぁ… みんな…
AM8:00(廊下)
井上さん「大学ノート、明日買って返しますから」
律義な人だ。
べつにノートなんか返さなくてもいいのに…
AM8:40(部屋)
木村さんが、漢字で「非常識」の「非」は「心」が付くかどうか聞いてきた。
教えてあげた。
AM9:00(デイルーム)
木村さんがやってきた。
さっきのお礼に「千歳飴」のかけらを貰った。
いい人だ!(笑)
AM9:30〜AM11:00(一階のロビー)
両親と面会。
しばし、話しをする。
入院費を受付で聞いてきてもらった。
一日(保険使って2割負担の場合)1600円くらいらしい。
まー そんなもんか。
病院の話しや、患者さんの話しをした。
楽しくお話ししました。てゆうか、本当におもしろいよ。精神病院(笑)。
しばらしくて…
母「意外と危ない人っていないんだねぇ…」と言ってきたので
「一度入ってみれば?」と尋ねると、
母「絶対にやだ!」
(;-_-)ちっ
……退院したらインドに行きたい。と話しをした。
父「なんでもいいから早く退院しろ!(笑)」と言われた。
(;-_-)むー。 真剣に考えてるのにぃ…
AM11:00
両親付き添いで、そのまま診察。
「今まで反抗期が全くないまま成長してしまったので、今、それが屈折した形で出ているかもしれない」と言われた。
「そういう人は最近になって、多少増えてきている」とも聞いた。
( -_-)うむー 謎ですね。
ボクの場合は、さらに今、思春期にもなっている。
さらに、さらに、人生経験の少なさも指摘された。
人とのトラブル経験が極端に少ないのがいけないらしい。
一体これから何をすれば!?
さらにさらにさらに、今まで感情をあまり表にださないで生きてきたことも、指摘されてしまった。
(;-_-)こ、これ以上ボクに何をしろと!?
「普通に会社や人付き合い等で経験を積んでいけば、いつか治るでしょう。病院でこのまま寝てても解決はしないと思います」
なるほど… てゆうか、いつかとは!? 一体!?
「性格的なものもありますし… かなり時間は、かかります。が、必ず治ります。治るというか、成長させると言った方が…」
(;-_-)そ、そんなぁ…
無意味に泣けてくるのは謎なんで嫌なんです!
自殺しそうで不安になるときもあるし!
「激しい感情の変化のブレは、多少クスリで抑えないとまずいですが… あとは訓練と思って…」
「あと、うつ病の方ですが、これは病気なので治療が必要です」
普通のうつ病の場合は、(朝とかに多い)うつ状態になるときと、比較的軽いとき。というふうに一日の内で周期的に変化するのが普通らしいが、
なぜかボクの場合は、一週間の内、日によってガツーン! と重いうつ状態になる。という謎の周期なので、普通の抗うつ剤は、あまり意味がないかもしれない。と言われた。
「このまま抗うつ剤が効果なければ、クスリをトランキライザーだけにして、感情のブレを多少抑えるだけにしようかとも考えています」
「……じつのところ、私は若い人についてはどちらかというと、あまり得意な方じゃありませんので、大学病院の先生の方がデータも多いでしょうし…
ちょうど今日、その病院の先生が来ていますので、よろしければ、誰か紹介してもらえるように頼んでおきましょうか?」
という事で大学病院の専門の人を紹介してもらうことにした。
AM11:20(ナースステーション)
血圧と体重を計る。
体重計のメモリが0よりも左に少しずれている。
「これ、ずれてますよ?」
「あ、着ている服の重さの分があるから」
あー なるほどね。
AM11:40(デイルーム)
加山さんと話。
「喫茶店に行きたいなぁ…」
ふーん… 喫茶店ねぇ…
加山さんはお酒が全く飲めないので、よく若い頃、喫茶店に通っていたそうだ。
「昔は、これでも何人も女がいたんだよ! でも、これになっちゃってなぁ…」
と言って、両腕を差し出した。
どうやら手錠をかけられたらしい。
加山さんの左腕には「牡丹のイレズミ」が入っている。
むー。
やさしい笑顔の、いいおじさんなんだけどなぁ…
や、やはり、そっち関係の人でしたか!
「務めたことある?」
は?
ええと、少し… い、いやっ、勤めるとは? 就職ですか?
「刑務所…」
あ、そっちでしたか(笑)。 な、ないです!
「そうかぁ… 悪い事は、しないんだ?(笑)」
あ、捕まってないだけです(笑)。
まてよ?
そういえば、前に「3回逃げた事がある」って言ってたけど…
もしかして、あれは刑務所の事だったのか!?(笑)
「一発ハメてぇよなぁ… 兄ちゃん!(笑)」
(;-_-)ははは… (急に何を!?)
その後、約1時間程、楽しく(?)会話をしたが、
「どうして捕まったのか」は、最後まで聞く事が出来ませんでした(笑)。
AM12:30
昼食
何やら準備が遅れている。
今日は、結局いい天気になってしまった。うむー。
ごはん・ごま酢和え・ひじきの煮物・謎の食い物
全部食べれた。
AM12:45
アナウンス。
「ゲートボールに参加する人。いませんかー?」
むー。
いろいろやってるんだなぁ…
PM1:10
腕から肩にかけて、包帯を付けている人がいる。
どうやら、「目覚まし時計がうるさくて、止めようとしてベッドから落っこちて脱臼」したらしい。
謎。
PM1:30(廊下)
デイルームに行く途中、上野さんとすれ違う。
「夜ー 起きてるとー 目が悪くなるからねー。 わかった?」
はいはい(笑)。
どうやら昨日、ボクが夜起きていた事を言っているようだ。
上野さんの言葉は、なんとなくおもしろい。素敵だ!
PM2:15(デイルーム)
採血が行われている…
若い看護士さん「ほら。人によって色が違うんだよなー」
あ、ホントだ!
「鮮やかな赤」と「どす黒い赤」…
看護士「でもべつに異常ないんだよね… 謎」
確かに謎だ。
その看護士さんは「血を見るなんて嫌な商売だよなー(笑)」
と言っていた(笑)。
「〜なー」というのは、某県ナマリだ。
ここの職員さんは、だいたいみんな使う。
例「○○さん。なー。 ちゃんと食べなきゃだめだよーなー」
というふうに。
某県ナマリは、なんだか聞いていると言葉がやわらかい感じがしていいと思う。
PM2:30(デイルーム)
上野さんだ。
バンド部分が壊れた腕時計を持ってきて「腕に付けて!」
と言ってくる。 むちゃな注文だ!
(;-_-)むむー
何度かチャレンジしたが、無理だ。てゆうか、絶対に無理!
上野さんも「だめかー。だめだなー」と、残念そうな顔。
やっとわかってくれたみたいだ。
部屋に戻っていった…
最近、なぜか上野さんとの友好度が高くなっているようだ。謎。
PM2:50(デイルーム)
3Fは「精神分裂病患者」が多い。
対照的に、2Fの女性病棟には「うつ病患者」が多い気がする。
いわゆる体育座りをして、座り込んじゃってる人が多い。
それとも、あの人たちも「分裂病」なのだろうか…?
……と、2Fを眺めていると、若い看護婦さんを発見!
どうりで、この3Fの病棟には、年寄り(失礼!)の看護婦さんしかいないと思った!
ちきしょー! ずるいぞ女性病棟!
こんな田舎なのに若くて美人の看護婦さんもいた。
きっと研修生か何かなのだろう。
3Fにも来ないかなぁ…
こんなとこ来るわけないか(笑)。
PM3:00
某大学病院の精神科の先生と話をする。
「私でよければ、いつでも見ますし、他の先生を紹介してもいいですよ。退院したら、いらして下さい」
なかなか若く見えるが、なかなかいい先生っぽいので、お願いしてもらうことにした。
基本的に病院では、本格的なカウンセリングというのは行わない。との事。
そういうのは心療内科に行くといいらしい。そうだったのか。知らなかった!
「精神分析とかは…?」と聞くと、
それもやらない。との事。
精神分析をした結果、もしかしたら今まで生きてきた自分を全て否定(性格を直す等…)しなければならなくなるらしく、それは大変に難しく、又、ツライ作業なのでオススメはしません。と言われた。
なるほど。なるほど。
確かに、自分でも嫌だ。
ボクは自分の性格が(例え人から何を言われようが…)意外と好きだったりする(笑)。
某大学病院には月曜日にいるから、紹介状を書いてもらって持ってくれば、いつでも見てもらえるらしい。
……ただし、条件を一つ出された。
「自殺をしない約束をする」こと。
(;-_-)ちっ…
最初は自信がなかったので(たまに自分でもよくわからなくなるから…)
断ったのだが「それじゃぁ見てやらん!」と脅された(泣)。
3回目で、仕方ないから約束をしてしまった。
(というか、無理矢理約束させられた…)
たいへん早まった事をしてしまった。のちに後悔。
PM4:00
とっても鬱になりそうだったので、安定剤をもらう。
PM4:40(廊下)
再び某大学病院の先生と話。
「ハルシオンの乱用(?)で眠れないんですけどぉ…」
ハルシオンによる睡眠障害は、ネルロレンで治るそうだ。
そういうもんなのか?
PM5:00(デイルーム)
暇なんで、逆立ち歩きをしてみる。
PM5:20
夕食
ごはん・イカの姿煮・肉じゃが・野沢菜漬
PM6:00(廊下)
ちり紙をくわえていると、
上野さん「歯が抜けたのー?」
そんなわけねーだろ!(笑)
PM6:20(デイルーム)
いつものようにタタミに(鬱で)倒れていると、上野さんが電気(明かり)をつけてくれた。
てゆうか、鬱のときは、ほっといてくれ!
PM6:40(デイルーム)
山下さんと、もう一人。
2Fを覗いている。
山下さん「2Fの病棟の女はブスが多いなー!」
あ、あのー…(笑)
ブス… ってゆうか、ばあさんは確かに多い。
山下さん「今日は(TVで)野球やんないのかなぁ?」
もう日本シリーズも終わっとるわ!
あるわけねーだろ!
しばらくすると上野さんが近づいてきて…
「明日テーブル使うからー。 ねー?」
とかいいながら、汚い靴下でテーブルを拭いている…
ひー やめてくれー!
これ以上笑わせないでくれ! 鬱なのにぃ!
死ぬ。マジで!(笑)
山田さんもいつの間にか、いた。
うう… ボク、なんだか最近めちゃめちゃ馴染んでいる気がする。ヤバイなぁ…
PM6:50
部屋に戻りぎわ…
また2Fの例の彼女に見つかった。
いつものように、めちゃくちゃ笑顔で手を降っている。
退院するときに花束でも持っていった方がいいのだろうか?
真剣に悩んだ。
それにしても、あと40歳若けりゃなぁ… うーむ。
てゆうか、そろそろ本当に潮時だと感じた。
早く退院した方がいいかもしれない。そんな気がする。
PM7:30(部屋)
雪ちゃんは、いつも30分おきくらいに、「ムクッ!」っとベッドから上半身だけ起きると、
濡れタオルで狂ったように(てゆうか、狂ってるのか!?)顔や頭、腕を擦る。
そして、「はぁはぁはぁはぁ…」と荒い息遣いとともに、また倒れる。
一体どんな妄想があるのだろう…? お風呂?
ちょっと可哀想かも… と思った。
寝ているときは、なぜかいつも両腕を、肘から上を垂直に立てて寝ている。
幽霊の格好をそのまま横にして寝ている感じだ。
なぜだ!?(笑)
あれで疲れないのだろうか?
PM8:10(部屋)
たまに部屋に、なぜか違う人がいる(笑)。
てゆうか、ちょっと焦るからやめてよね!!
−−−−−−−−−−
この日は、ここまでしか日記に書かれていない。
多分、この後ずっと「うつ状態」だった気がする…
「生」と「死」と「希望」と「自殺」
今までにも、「自殺」を考えた事は何度かあった。
ちょっと考えるくらいなら、普通は誰にでもあるのだろう。
中学のとき、いじめにあった事があって…
「ボクが死ねば奴が苦しむはずだ!」
というようなささいな復讐を望む「自殺願望」
(結局、あとで友達になった。謎だ!)
逆に、知らないうちに人をいじめてた事があって…
「ボクは最低な人間だ…」
というような後悔と自己否定による「自殺願望」
(結局、あとで友達になった。謎です!)
高校のときに「アトピー性皮膚炎」が、顔とか首に出てしまい…
「ボクはどうして苦しまなくちゃいけないの?」
というような苦悩と逃避から考えた「自殺願望」
(結局、ほとんど治った。謎だった!)
勤めた会社を辞めて、失業保険をもらって生活してた頃…
「ボクは将来… 何してるんだろう…」
どうしようもない不安と絶望感からくる「自殺願望」
(結局、将来なんてどうでもいいやぁ… と思えるようになった。謎。
てゆうか、xx才で既に失業保険もらってる時点でダメ人間(笑))
どれもこれも結局考えただけで、実行(自殺)はしなかった。
逆に今では「自殺しなくて良かった」とさえ思っている。
……いや、思っていた。
でも、なんか今回は違う。
これまで生きてきた間に一度も考えたことがないような、意識の深い部分に語りかけるてくる「自殺願望」
「どうして『自殺』を考えるの?」
質問されても、よくわからない。
「生」
自分という存在について。
自分は一体何の為に生まれてきたのか?
何の為に生きているのか…
「生きる」という意味がわからない。
「死」
自分が死ぬとどうなるのだろうか?
多分何も変わらないだろう。
死ぬのは恐い。
でも死を望んでいる。
自分で「死」を選んじゃいけないの?
「希望」
「まだ若いんだから…」
「人生は長いから…」
「まだまだ1/3しか生きてないじゃない!」
「これからいい事いっぱいあるよ!」
ボクが生きてきて、本当に心の底から
楽しい。嬉しい。
と感じたのは、たったの3日間だけだった。
まだ苦しまなくちゃいけないのかなぁ…?
あと2/3も残ってるのか… もう嫌だよ…
「希望」なんか見えない。
「いつの間にか『自殺』を考えてるんだ」
ふと気が付くと、道路に飛び出してたときがあった。
自分がわからなくなっている。
本当に自分がわからない。
わかんなくなってきた。
なにもわかんない。
混乱。あたま混乱。
狂いそうだ。
どうしてこんなバカみたいな事、考えてるんだろう。
どうしてこんなバカみたいな事、悩んでるんだろう?
不安? わからない。
苦しんでる? それすらもよくわからない。
ボクには何かが足りない。
脳みそかなぁ…
そして、次の日(11/14)も、わからなくなってしまった…
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