11/25(火)入院(プラシーボ効果)
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躁サラリーマンと幻聴くん
AM11:00(部屋)
重い。
ずっと鬱。よこになっていた。
AM11:20
レントゲンを撮りに行く。
若い看護士さん1人に、ボクを含めた患者さん3人がついていった。
若い看護士さん「ふりかけいる?」
なんで白衣のポケットにふりかけが入ってるんだろう(笑)。
エビくんもいた。
20代、同い年だ。
エビくんとの話。
エビくんは、いつ入院したのか、自分には記憶がないと言っていたが、
多分、ボクがこの病院に初めてきたとき、彼は保護室に入っていたので、約一ヶ月くらい前に入院したものと思われる。
だいぶ回復しているようだ。よかったよかった。
普通に(?)会話もできる。
話を聞いていると、少し妄想系らしい。
しかも天皇系だ(笑)。
精神病患者(分裂病)には天皇妄想(自分が天皇一族の関係者だと信じてしまう)の人が非常に多いと聞いたことがあるが、まさか今の時代にもそんな人がいるとは思わなかった。
いまどき天皇ねぇ… うーむ。
エビくんも古い人間だなぁ(笑)。
レントゲンを撮る為に、約2年ぶりにネックレス(ペンダント?)を外す。
思えば、これの為になかなか死ねなかったのかもしれない…
……とりあえずまた付けておこう、
生きるか死ぬかは別にして……
AM12:10(食堂)
昼食
カレー・果物盛り合わせ・牛乳・ゆでたまご
果物盛り合わせだけ食べた。
カレーは大好きだったが、食べる気分じゃなかった…
てゆうか、箸でカレー食わせんな!!
PM1:24
本を読んでいたら、それは突然起こった。
「ワォッ ワォッ ウォ〜 ワンッ!」
(;-_-)?
廊下から犬の泣き声が聞こえる…
イレズミの人が、どうやら犬になったようだ。
すげー! やっぱこんなこともあるんだ!
みょーに感心してしまった。
イレズミの人は、5分くらい吠えると通常(人間?)に戻った。
うーむ。
PM1:30
木村さんにチョコポッキーをあげた。
PM1:40
ボールペンを井上さんにあげた。 うーむ。
PM4:50
診察
もう大体わかった。
しかし、治る(?)のに時間がかかることもわかった。
ボクは鬱傾向を伴う神経症らしい。
しかも思春期&反抗期のずれ込みによる、一種の情緒不安定状態なのだ。
当病院特別製粉薬の中身を教えてもらった。
乳糖(デンプン)だった。
プラセボ試験というやつだ。
プラシーボ(偽薬)を投与して、心理的影響と薬効との区別をするために試されたわけだ。
ちきしょー なんかムカつく(笑)。
まったく効かなかったということでボクの睡眠障害は神経質的なものじゃなくて本物である。と診断されました(笑)。
くそー(泣)。
あ、じゃあもう一つの安定剤の方の粉薬は……?
先生「あ、それも乳糖。まったく同じ」
チキショー(泣)。
PM6:00(食堂)
夕食
ご飯・赤魚の粕漬・福袋・梅肉和え
診察が長引いたので、部屋で食べた。
木村さんがお茶を入れてくれた。
いい人だなぁ(笑)。
PM7:00(デイルーム)
板垣総理を発見!
板垣総理は、退院したらボランティアのような事をやりたいらしい。
板垣総理「田舎の一人で寂しく暮らしてるお年寄りの家に寄って、ご飯を食べさせてもらって一晩泊めてもらう。その代わりに楽しく会話等をして、何か掃除でも手伝って、そして楽しくすごせればいいことだと思う。旅みたいなものだね」
素晴らしいプランだ(泣)。
てゆうか総理大臣になりたいわけじゃなかったのか…
なんだか、ますます尊敬した(笑)。
板垣総理の話は、たまに関係無い方に飛んじゃうが(笑)なかなかするどく奥深いものがある。
いろいろと聞いてみた。
「生きる」とは…
生きがいを遂行すること。
「生きがい」を見つけるには…
人と話をすること。読書をすること。
「人生」
人には生まれたときから死が待っている。
それが人生。
「人間」
人は昔、猿だった。
サル年生まれが12年周期で…
↑これは話が途中から飛びまくって、わけわかんなくなった。非常に残念だ(笑)。
人が話し中なのに、よこから川本君が関係ない話をしてくる。
川本君は待つということを知らない(笑)。
会話中にも強引に割り込んでくるので(てゆうか独り言なのか!?)わけわからなくなる。
うわー!! トリップするよぅ(泣)。
ヤメれー(泣)。
エビくんの話
エビくんとボクは同い年だ。
少し妄想系。
この病院は初めてだが、精神病院に入院自体は3回目らしい。
幻聴があって、電波が聞こえるらしい。
何が聞こえるの?
エビくん「X(エックス)とか…」
エビくん「うるせーって感じ(笑)」
あー やっぱうるさいのか(爆笑)。
てゆうかそれってなんなの?(笑)
エビくん「解読すると株の情報がわかるんだよねぇ」
謎だ(笑)。
エビくんは株のおかけで2兆円の貯金があるらしい。
たまに面会に来ているお父さんとなにやら衝突(討論)しているが、どうやらエビくん的には事業を起したいらしい。
てゆうかホントに金あんのか?(笑)
エビくんは、この他にも霊能力もあるらしい。
うーむ。あなどれない… てゆうか謎すぎ…
エビくん「なんでここの患者、みんなコーラ好きなんだろうねー?」
あ、やっぱりエビくんも疑問に思っていたようだ(笑)。
その後、板垣総理も含めて3人でいろんな話をした。
途中で川本君が全然関係ない話で割り込んできたが、エビくんが手で追っ払ってた。
エビくん「あっち行きな シッシ」
うーむ。
よく覚えていないが、戦争の話とかしてた気がする。
総理の話はわかりやすくて奥が深い。素晴らしい!
たまに少し内容が飛ぶんだけどね(笑)。
エビくんも板垣総理を好きになったみたいだ。
そうだろう。そうだろう(笑)。
PM8:00(洗面所)
歯を磨く。
それにしても、いまだに「突然笑い出す人」には多少ビビる。
怖いよ!(泣)
PM8:10(デイルーム)
マスオさん
39才、15年入院。
ここに来る前に15年別の病院にいた。
そこの病院の先生はヤブ医者で、ずーっと何年間も寝かされ続けて15kg太ったらしい。
マスオさん「仕事とSEXのやり過ぎでおかしくなった」
へー そういうこともあるのかぁ…(笑)。
クスリは朝昼夜、5錠ずつ服用らしい。
躁鬱病だ。
うーん。
本当にこの人は、普通のエリートサラリーマンって感じがする。
しばらく入院したせいで、なんとなく精神病患者(主に分裂症の人)の見分け(たいていの人は、目を見ればわかる。微妙に目が輝いているのだ)が出来るようになった気がしていたが、やっぱり全然わかんない人もいるもんだと思った。
ボクの母も「なんであの人、あそこにいるの?」って聞いてきたくらいだから、やっぱり誰が見ても普通の人に見えるのだろう。
クスリの服用をやめると、誇大妄想を抱くらしい。
反動で暗くなるとも言っていた。
典型的な躁鬱病だなぁ…
このあと、マスオさんとエビくんでテレクラの話をしていた(笑)。
この二人は同じ部屋だ。
マスオさん「なんだぁ。エビさんもなかなかやるなぁ(笑)」
てゆうかテレクラそんなにおもしろいか?(笑)
「あ、ボク木曜日に退院なんですよぅ…」
マスオさん「いい人は、みんな先にいなくなっちゃうねー」
エビくん「ほんとほんと。 いいなあ… 娑婆(シャバ)かぁ…」
てゆうかボク、べつにいい人じゃないよぅ(笑)。
マスオさんの自殺体験
マスオさんは前に入院していた精神病院で、クスリの副作用のせいか腕が勝手に動く謎の病気にかかり(どうやら勝手に手が行進のときのように前後に動いてしまうらしい…)本気で自殺を考えたらしい。
そして病院近くの川で入水自殺しようと計画した。
外出許可がでたときに… その入院していた病院の近くの川に…
でも、その川は肩までの深さしかなくて、結局歩いて渡りきってしまった(苦笑)。
注:マスオさんは背が高い
「11月だったから、とても寒くてなー」
「近くの民家に『すいませーん お風呂に入れてくださーい』って頼んだんだよ」
そしたら…
「○○病院の奴は入れらんねぇ! って断られた(苦笑)」
結局タクシーで病院に帰ってきて、病院のお風呂に入れてもらったようだ(笑)。
その後2年かかると言われていたその謎の病気は、ここの病院に来たら2週間くらいで治ってしまった(笑)。
どうやらクスリの組み合わせが奇跡的に良かったらしい。
そういうこともあるのか。
なんだかよくわかんないけどよかったよかった(笑)。
てゆうかやっぱり他人の自殺未遂体験は笑っちゃいけないのかもしれないがなんかマヌケでおもしろいなぁ(笑)。
PM10:00
あいかわらず山下さんが消灯時間過ぎてるのに廊下にいた。
ボクはおなかが空いていたので、部屋でゆで卵を2個食べた。
うーむ。塩が欲しい…
牛乳も飲んだ。 ぬるい。
PM10:30
あいかわらず井上さんは挙動不審だ(笑)。
看護士さんに「ネルロレン」をもらう。
追加の眠剤は久しぶりだ。ラッキー♪
病気?
はっきりいって病気(?)は何も解決してないし、不安なのだが…
やはり病院にいては、何の進歩もないらしい。
うーむ。
もう、あさってには退院かぁ… いろいろタメになったなぁ…
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