★曖昧日記

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完・入院日記

’98 8/12(水)
もう何もかもが嫌になって、制止しようとする父母を振り切って玄関を飛び出した。

ローソンでゼリーとジュースを買って利根川の土手に行った。

ゼリー食った。
ジュース飲んだ。
抗鬱剤3種類、沢山飲んだ。

立ち上がって、抗精神病薬(メジャートランキライザー)を飲みつつ、テクテク歩く。

橋まで来た。
眠剤を2錠ずつ飲みながら、ひたすら橋を渡る。

もう下は川だ。
中央まで行ったら飛び込もう!

……ガクッ。
倒れた。もう起き上がれない(;-_-)
「んーんー」

「大丈夫ですか? 救急車呼びます?」
「んーんー(;-_-)」(こっから4日後まで記憶が途切れる)


かかりつけの精神病院に一旦運び込まれるが、容態が思ったよりも酷い為、近くの救急病院に移される。
ホースを喉に突っ込まれて胃洗浄。
ボクは大変暴れたらしいが、記憶が全く無いので当然苦しいとか何も覚えていない(汗)。
〜3日目
半分植物人間の状態だったらしい(汗)。

目は半開きで白目、話し掛けると「あ〜」とか「う〜」とか意味不明の事を呟き、たまに変な生あくびをする。
以後繰り返し。

このとき親は、人工透析に300万円かかると言われてショックを受けてたらしい。


次の日
「あれ? あ……病院だぁ……(;-_-)」

意識が戻った。人工透析はしなくてすんだ。

「なんだ……生きてたのか……」
すごく複雑な気持ちだ。

その日は一日中、ぼーっとしてた。


救急病院

なんか胃洗浄のときに 肺に水が入ってしまい、今ボクは肺炎になりかけらしい。
治るまで入院。

相変わらず、だるだるとすごす。

ここは救急病院なので、深夜とかにも救急車がサイレンを鳴らしながらやってくる。
なんか『ER』みたいだなぁ……

よく考えたら精神病院よりも、こっちの病院の方が人が多く死んでるんだから なんかおっかないな(;-_-)
つくづく健康が一番だねぇ……。とこのとき思った(ジジくさい)


すっかり回復。
いつものごとく、看護婦さんに「髭を剃れ!」と怒られる。

仕方ないから1日かけて髭全部抜いてやった。

夜、PHSをトイレで使ってるのがバレて、また怒られた。


今日で退院。

「○○くん。おはよー!」
ぁ、はい……おはよーございます……
「元気がないなぁ!」また怒られる。

「ケーキ買いに行くから安くしてね♪」
来なくていいっつーの(;-_-)

ケーキ屋のバイトの事、言わなきゃ良かったなぁ……


もうボクは多分自殺はしないと思う。

なんとなく そう思う。

−おわり−


※追記
結局最終的に飲んだ量は2〜4百錠。
下手したら人工透析が必要な体になっていた。

3〜4日間寝込んだ為、頭に500円玉大の禿げと、
両足のかかと、尻の骨付近に大きな床ズレが出来た。
毎日血が滲んでくるのでガーゼ当てたり本当に大変だった。
(みんなも自殺はしないように…)

床ズレはかなりの絶望感があったが、
禿げも床ずれも約1年後に自然に完治した。若いって素晴らしい…。


実はこの未遂前はバイトも決まり、好きな人もでき、
普段の精神状態も安定していて、
今までに無い位、かなり順調な日々であった。

本当に死んでいた場合、誰も自殺の原因はわからなかっただろう。
なぜなら自分でもわからないのだから…。

魔が刺したというか、目に見えないものに突き動かされたというか、
鬱状態から来る漠然とした空虚感、失望感、
突然そういう事が本当に起こり得るので、
身内を自殺で亡くされた方は、決して自分自身を責めないように。

突発的な自殺は、多分誰にも防げません…。


懐かしき思ひ出

97年12月「★通院日記」

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